
筋トレをする人にとっては欠かせないプロテイン。中でも多くのスポーツ選手が飲んでいて、吸収の早い「ホエイプロテイン」を選ぶ人が多いでしょう。
しかし、ホエイプロテインと一言でいっても、3つの種類にわかれることをご存知でしょうか?3つのホエイプロテインにはどんな種類があるのか、そしてそれぞれにはどんな違いや特徴があるのか、解説していきます。
コンテンツメニュー
なぜタンパク質(プロテイン)が大切なのか?

解説の前に、なぜ筋トレをする人が、こまめにプロテインを摂るべきか、メカニズムをご存知でしょうか?
タンパク質とは、人の臓器や筋肉、骨、皮膚、髪の毛などを構成する、重要な栄養素です。そして筋トレをすると、エネルギー消費が激しくなり、その結果、エネルギー不足となった体は、筋肉を分解してエネルギーを得ようとします。
これが、筋トレなどのエネルギーを使った後にこそ、プロテイン(タンパク質)を摂るべき理由です。そして当然、素早く体に吸収されたほうが、筋肉になるまでの時間も早まるわけですが、そこで3種類のプロテインの特徴が重要になってきます。
ホエイプロテインは製法によってWPC・WPI・WPHの3種類にわかれる

ホエイプロテインは製法によってWPC・WPI・WPHの3種類にわかれます。違いをひとことで言えば、吸収が早くなるにつれて、価格も高価になってきます。しかし、単純に吸収が早いタイプだけを多く飲めば良いというわけではありません。それではWPC・WPI・WPHの3種類では何が違うのか?解説していきます。
WPCプロテインとは?
WPCプロテインとは「濃縮乳清タンパク質」と呼ばれています。ホエイ(乳清)を濃縮膜処理法という方法でろ過。そして出来上がった液体を濃縮することで完成します。市販品でもっとも多いホエイプロテインがWPCプロテインです。
●タンパク質含有量
約70%
●吸収スピードと価格
コスパに優れており、乳清に含まれるビタミンやミネラルが多く残っているため、栄養価は高いです。ただし、3種類の中では吸収スピード、吸収効率は劣ります。
WPIプロテインとは?
WPIプロテインとは「分離乳清タンパク質」とも呼ばれています。WPCプロテインをさらに細かい膜を通して精製したものです。乳糖や乳脂などの余分なものを除去した、精製度が高いプロテインになります。
●タンパク質含有量
85~90%
●吸収スピードと価格
精製度が高く、タンパク質の吸収を妨げる原因になる脂質が少ないため、吸収スピードは速いです。ただし、WPCプロテインよりも工程が多い分、価格も高価になります。
WPHプロテインとは?
WPHプロテインとは「加水分解乳清タンパク質」と呼ばれています。WPIプロテインのタンパク質の一部を、より吸収しやすくペプチドやアミノ酸にまで分解した状態です。
●タンパク質含有量
約95%
●吸収スピードと価格
分解された状態で摂るので、吸収スピードはもっとも速いです。ただしその分、価格も高価になります。
コスパ重視で間食、トレーニング前ならWPCのホエイプロテイン
大半のプロテインはこのWPCプロテインですし、約70%はタンパク質なので、十分な必要量を摂取することができます。また価格も比較的安価ですし、ホエイに含まれるミネラルやビタミンを一緒に摂れるというメリットもあります。間食やトレーニング前など、食事で足りない日々のタンパク質補給におすすめです。
トレーニング後や寝起きなど、吸収速度を重視する際にはWPIのホエイプロテイン

WPCプロテインよりも吸収スピードが速いWPIプロテインは、トレーニング後や朝起きた時の、タンパク質が不足しがちなタイミングで摂るのがおすすめです。また乳糖という成分がほとんど入っていないため、お腹の弱い方でも安心して飲むことができます。
コスパよりも吸収しやすさを重視するならWPHのホエイプロテイン
もっとも工程が長く、手間がかかっているため高価なWPHプロテインですが、吸収スピードも吸収効率も、一番優れています。コスパよりも、とにかく吸収しやすさを求める方であれば、WPHのホエイプロテインがオススメです。
大切なのはプロテインのバランスと飲むタイミング
単純に吸収スピードや効率であれば、WPHプロテインを選びましょうで終わりなのですが、大事なのは吸収だけではありません。例えばタンパク質が不足していない状態で、いくら吸収効率の良いプロテインを摂っても排出されてしまいますし、一気に多くのプロテインを摂っても溜めておくことができません。また、溜めておけないからこそ、吸収効率の異なる複数種類のプロテインを同時に摂ることで、無駄なく吸収できるのです。
このことから、大切なのは、プロテインのバランスと飲むタイミングだと覚えておいてください。
タンパク質が不足する朝にまず摂ろう

夜寝ている間の絶食期間は、1日の中でもっとも長いです。そしてこの絶食期間はタンパク質が不足するため、筋肉の分解が始まってしまいます。だからこそ、筋肉の分解モードから、筋肉の合成モードに切り替えるために、朝のタンパク質摂取が大事になるのです。
朝食で普通にトーストと卵料理や、納豆ご飯と味噌汁などを食べても、得られるタンパク質はせいぜい10g程度。本来、1回の食事では20gのタンパク質を摂りたいとされているので、これでは足りないため、プロテインで補うのです。
運動後は30分以内に摂ろう

筋トレや運動後も、寝起きと同じようなタンパク質の飢餓状態になっています。そこにプロテインでタンパク質を入れてあげることで、体はより効率的に吸収しようとするのです。運動後から45分以内は筋肉にタンパク質から分解されたアミノ酸を輸送する量が3倍に増えるので、このゴールデンタイムを狙って運動後30分以内にプロテインを飲むことをオススメします。
バランスの良いプロテインを摂ろう
一度に体が吸収できるタンパク質の量は限られています。つまり一度に大量のプロテインを飲んでも、吸収しきれずに排出されてしまう可能性が高いということです。そこで大事になるのが、吸収スピードの異なるプロテインをバランスよく摂ること。そうすれば一度のプロテイン摂取でも無駄なく効率的に吸収することができます。
ただ、吸収スピードの異なるプロテインを複数種類飲み続けるのは簡単ではありません。そこで最後に、WPI・WPCプロテインをバランスの良い比率で配合し、しかも美味しくタンパク質が摂取できるマイルーティーンパーソナルプロテインをご紹介します。
マイルーティーンパーソナルをご紹介

マイルーティーンパーソナルのプロテインは、牧草飼育のみで育てたグラスフェッドミルク由来のホエイプロテインをWPI・WPCの2種配合。一般的に多く使われているWPCだけでなく、精製度の高いWPIも配合することで、トレーニング後のタンパク質摂取スピードをアップさせます。
さらにマイルーティーンパーソナルが掲げるコンセプトは「始めやすく、続けやすい新プロテイン習慣」。美味しくなければ続けられないと考えており、厳しい味チェックをクリアした、厳選されたフレーバーです。
まとめ
ホエイプロテインは製法によってWPC・WPI・WPHの3種類にわかれます。そして純度、精製度が高まるほど、吸収スピードが上がりますが、その分価格は高価です。
大事になるのは吸収スピードの速いプロテインだけを摂るのではなく、摂取するタイミングと、バランスの良い配合で飲むこと。
プロテインを飲まれている方は、飲むタイミングと配合バランスを意識してみてください。